赤い服の少女 あかいふくのしょうじょ

油彩画 / 昭和以降 

三岸好太郎 (1903-1934)
みぎし こうたろう
昭和7年/1932
油彩・キャンバス  額装
縦65.3×横53.0cm

赤い服の少女
Portrait of a girl in red
1932年
北海道立三岸好太郎美術館蔵[O-80]

1932(昭和7)年、三岸好太郎が故郷札幌に帰郷して2ヶ月ほど滞在していた折に制作した作品。画友でもあった本間紹夫の次女を描いている。本間は札幌で印刷会社(北海石版印刷所)経営の傍ら、北海道美術協会(道展)の創立会員として絵画や版画、工芸を制作し活躍、また道展運営の中心的役割を担っていた。三岸は本間と親しく交友し、北海石版所のプレス機を用いての版画制作も行っている。
親しい友人の娘をモデルにと声をかけた三岸だったが、当時5歳の少女にはこの画家は「前歯のぬけたこわい顔のおじさん」にみえ、歯を治してくることを条件に、いやいやながらモデルとなった。三岸は画家仲間で歯科医の大森滋(北大前で開業)に歯を治療してもらってから制作にかかったという。治療後でもまだ恐ろしげに見えたのだろうか、少女の顔にはもじもじと困ったような表情が浮かんでいる。

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