花ト蝶 はなとちょう

油彩画 / 昭和以降 

三岸好太郎 (1903-1934)
みぎし こうたろう
昭和7年/1932
油彩・キャンバス  額装
縦80.6×横65.6cm
三岸好太郎個展 札幌・豊平館 1932

花ト蝶
Flowers and butterfly
1932年
北海道立三岸好太郎美術館蔵[O-45]

故郷札幌を愛してたびたび帰京していた三岸好太郎だが、1932(昭和7)年には8月末から約2ヶ月滞在して、友人たちとの交友や作品発表、新聞への寄稿、素描制作、版画や工芸の試作など盛んに活動した。9月には豊平館で個展を開催している(9/10~12)。
1880年に開拓使によって西洋式ホテルとして建設された豊平館(当初北1条西1丁目、現在は約1.5km南西の中島公園内に移設。明治期北海道の洋風建築の代表例として重要文化財に指定されている)は、大正後期からは札幌市の公会堂として利用されていた。ここを会場として三岸は旧作も含めて20点の作品を展示し、札幌市長や商工会議所会頭ら郷里の名士を後援者に連ねて40頁の目録も作った。シャンデリアの下がる瀟洒な会場で得意げにくつろぐ三岸の写真が残されている。その写真の中にも写るこの「花ト蝶」は、その後北海道大学に所蔵されていたが、学園紛争の最中の1969年、バリケード封鎖された校内での損傷を危惧した学生の手によって学外に運び出され、当時の北海道立美術館に預けられ、後に北海道大学から美術館に寄贈された経緯を持つ。黄色を背景に華麗な花束を配した作品は他にも数点残っているが、蝶が描かれているのはこの作品だけである。最晩年に繰り広げた蝶と貝殻シリーズの先駆けともいえるものであり、筆彩素描集『蝶と貝殻』の中の1点にも、同様の構図が現れる。

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