水盤のある風景
すいばんのあるふうけい
概要
水盤のある風景
Landscape with fountain
1932年
北海道立三岸好太郎美術館蔵[O-52]
三岸好太郎が1932年8月末~10月末に故郷・札幌に滞在した際の制作のうちの1点。中島公園で開かれた拓殖博覧会の会場跡に残された噴水台を、勢いのある筆で描いている。当時札幌一中生で後に画家となった小谷博貞や松島正幸が、この作品の制作現場を偶然目撃し、その速筆に驚いて、「先生、絵ってのは、速く描くものなのですね。」と声をかけると、三岸は「絵というのはな、売る時に長くかかるものだから、描く時は速いものなのだ。」と答えたというエピソードが伝わっている。
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北海道立三岸好太郎美術館