上海風景 しゃんはいふうけい

油彩画 / 大正 

三岸好太郎 (1903-1934)
みぎし こうたろう
大正15年/1926
油彩・キャンバス  額装
縦40.8×横53.0cm

上海風景
Landscape at Shang-hai
1926年
北海道立三岸好太郎美術館蔵[O-70]

戦前の上海の街は、日本人画家にとってパスポートなしに行ける魅力的な取材地であった。1926(大正15)年の9月から12月にかけて中国を旅行した三岸好太郎は、英、米、仏の租界があった上海の西欧的雰囲気に生来のロマンティシズムを呼び覚まされている。上海での三岸の足跡は不明だが、帰国後数年を経て発表した散文詩「上海の絵本」からは、異国情緒漂う街でモダンな感覚を満喫する三岸の表情がうかがえる。
「マリー、ロード、から右に折れてすぐに灰色の高い塀を持つた邸宅がある、チヨロチヨロと上からたれ下がつてゐる姫蔦レデイハミルトンの細巻に火をつけて塀に沿つてトボトボと歩く一本が喫ひ尽くされた頃門前に出る、いつでも鉄の扉がしまつてゐる」(「上海の絵本」1930より)。
この「上海風景」は、プラタナスの並木の感じから、フランス租界の街路を描いたものと思われる。フランス行きを切望しながらついに果たせなかった三岸にとって、上海滞在は積年の憧れの一端をかなえるものであっただろう。

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