柏木B遺跡環状土籬出土品(石棒12、玉類140)
かしわぎびいいせきかんじょうどりしゅつどひん
概要
昭和52~54粘土、市内柏木町の段丘縁で行われた農地基盤整備事業に伴う発掘調査によって、縄文時代後期後葉の集団墓地「環状土籬」を調査し、1~3号環状土籬から多数の土坑墓が検出された。この土坑墓群から副葬品として石棒、玉など多数の遺物が出土した。これらは当時の北海道の葬制、習俗、装身文化を伝える資料として重要で、日本列島における縄文時代の社会構造を考えるうえで貴重な考古学的資料である。なお、石棒2点(2003号墓出土、3007号墓出土)については、平成5年3月26日付けで恵庭市有形文化財に指定されている。