旧中西氏庭園
きゅうなかにししていえん
概要
江戸時代後期に淀藩の大庄屋を勤め,明治時代以降にも財力を維持した大阪近郊の資産家の住宅庭園。19世紀前半の屋敷図及び明治時代以降の古写真等により,幕末から明治33年(1900)頃までの間に完成したものと見られる。特に長屋門から主屋に至る間の庭園は,地面を掘りくぼめて造った2つの石組みの枯(かれ)池(いけ)と,両者を結ぶ崩(くずれ)石積(いしづ)み護岸の枯流れから成り,長屋門から主屋玄関へと導く延段と枯流れとの交差点に石橋を架けている。底部から深山(しんざん)幽谷(ゆうこく)の景を観賞できるよう企図したものと考えられ,珍しい発想・技法による独特の意匠・構成であることから,近代の造園文化の発展に寄与した意義深い事例である。
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