口上之覚 こうじょうのおぼえ

元禄8年頃ヵ/1695頃
縦38.6cm 横82.5cm
1通
佐賀市松原2丁目5-22
公益財団法人鍋島報效会

佐賀藩で「親類」と呼ばれる重臣だった白石(しらいし)鍋島家に伝来した文書。冒頭に、「御心底を知りたいため、用捨を顧みず使者をもってご相談申し上げます」とあるが、発信者も受給者も未詳。内容は、「藩士の間から何かと批判が出ている」という「丹州公」(2代佐賀藩主鍋島光茂)の言動と隠居に関するもの。「近年、丹州公は幕府の御勤めも粗略であるという批判が藩内から出ているようである。もし幕府の覚えがよろしくなければ、佐賀藩の難儀は免れがたい。まもなく江戸に御参勤されるから、抜かりなく諫言して頂きたい」。批判されるべき具体的な言動までは記されていないが、2代藩主光茂の言動に対する不安感が藩内にいくぶんか広まっていたことを推察させる内容である。そして光茂隠居に言及し、次のように結ばれている。「このような申し入れをするのは、つまりはこのたび江戸に赴いて隠居願いの内談をされるのではと見通されるためである。もし隠居の段取りが整えば、佐賀藩の安堵は申す事なく、信州公(光茂嫡男の綱茂)に藩主の座が回ってくることとなり、鍋島家にとって(光茂の)御隠居は願わしいことである」。

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