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元禄伊予国絵図(宇和郡)

げんろくいよくにえず(うわぐん)

概要

元禄伊予国絵図(宇和郡)

げんろくいよくにえず(うわぐん)

歴史資料/書跡・典籍/古文書 / 絵図・地図 / 江戸 / 愛媛県

江戸時代中期/元禄15(1702)年

紙本着色

476.0cm×411.5cm

1舗

愛媛県西予市宇和町卯之町4-11-2

参考:愛媛県歴史文化博物館編 『古地図で楽しむ伊予』 2018年 風媒社
特別展図録『国絵図の世界~甦る正保伊予国絵図~』2024年 愛媛県歴史文化博物館

愛媛県歴史文化博物館

元禄伊予国絵図は、松山藩・宇和島藩・大洲藩・今治藩がそれぞれの担当するエリアの絵図を作製して、最後に松山藩に集めて下図が仕立てられた。幕府の絵図役人・担当奉行の点検がおこなわれた後、幕府御用絵師の狩野良信の手により2舗ずつ清書され、幕府に提出する献上図が完成した。
本図は元禄伊予国絵図のうち、宇和島藩が担当した宇和郡だけが描かれたものである。宇和郡の村々については、楕円形の村形の中に村名と村高を記し、宇和島藩領の村を黄色、吉田藩領の村を赤色で塗り分けている。街道は本道を太く脇道を細く朱線を引くほか、宇和海に張り巡らされた航路も朱線で表現している。幕府に国絵図を献上してから、2年余り後に宇和島藩が次の国絵図の改訂に備えて作製した控図と考えられるが、美麗な極彩色の表現などは献上図と共通する部分も多く、その豪華さがうかがえる。

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