観音菩薩立像 かんのんぼさつりゅうぞう

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飛鳥 

飛鳥時代・白雉2年(651)
銅製鋳造鍍金
像高22.4
1躯
重要文化財

両手で人々の願いをかなえてくれるという珠(たま)を捧げ持ち、蓮の花の上に立った菩薩像(ぼさつぞう)。体の両側にヒレのようにして衣を広げているのに対し、奥行きのない薄い造形は、正面から見ることを強く意識しています。また全体を二等辺三角形にまとめた姿も特徴的です。これらは7世紀初めの飛鳥時代前期に活躍した止利仏師(とりぶっし)の流れを汲む様式です。
一方で衣の先端をわずかに後ろへ流した表現やおだやかで優しい顔つきは、止利の作風から一歩進んだものです。飛鳥時代の後半に、より自然な身体を持った仏像へ変わっていく過渡期に作られた作品といえるでしょう。
この像をさらに重要なものとしているのが、台座の正面に刻まれた銘文です。そこには
「辛亥の年の7月10日に亡くなった笠評君のため、その日、残された子供と伯父の二人が仏像を作ることを誓った」とあります。「評」というのは土地の単位で、西暦の645年頃から704年頃にかけて使用されたことが分かっています。評君とは、その土地の長官のこと。辛亥の年は60年に一度めぐってきますが、「評」の使用期間にあるのは651年のみであり、これによってこの像の制作された年が分かりました。

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