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兵庫神戸実測図 MAP OF Hiogo AND Kobe

ひょうごこうべじっそくず

概要

兵庫神戸実測図 MAP OF Hiogo AND Kobe

ひょうごこうべじっそくず

絵図・地図 / 明治

内務省地理局

ないむしょうちりきょく

明治14年/1881年

銅版墨摺

83.0×127.0

1舗

「本図実測原ハ主任浅野永好及ヒ数ノ技員卜共ニ明治九年三月業ヲ起シ十年二月に業ヲ卒フ市外村落ノ如キハ将ニ他日ヲ俟テ補充スル所アラントス 明治十四年二月 地理局測量課」

来歴:池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:
・高久智広「「和田岬・湊川崎砲台関係資料」について 一」(『神戸市立博物館研究紀要』第20号) 2004
・塚原晃「近代美術と地図 ―川上冬崖と岩橋教章―」(『神戸市立博物館研究紀要』第17号)2001

縮尺5千分の1で描かれたこの地図には、19世紀後半の兵庫・神戸の膨大な地理情報が集積されています。慶応2年(1868)の神戸開港によってうまれたこの双子都市の間には、本図に見られるように湊川が流れていましたが、明治34年(1901)に兵庫の西方に流路が変えられました。地図内に記された説明によると、内務省地理局は神戸での実測を明治9年に始め、同10年に完了。その成果に基づき同14年に本図が完成しました。同時期に同局がてがけた「横浜実測図」とともに、明治前期の大縮尺都市図の精華であり、地理情報の正確さばかりでなく、グラフィカルな美しさも際立っています。近代洋画のパイオニアのひとりであり、内務省地理局の地図事業を担ってきた岩橋教章がオーストリアで取得してきた地図表記・印刷技法が駆使されています。

【近代の神戸】【古地図】

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キーワード

地図 / 神戸 / 市立 / 紀要

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