鏡岩下遺跡出土品
かがみいわしたいせきしゅつどひん
作品概要
鏡岩下遺跡出土品
かがみいわしたいせきしゅつどひん
考古資料 / 平安 / 鎌倉 / 南北朝 / 室町 / 安土・桃山 / 江戸 / 中部
平安時代~江戸時代
土器類:灰釉陶器の碗1点、渥美窯産44点(経筒外容器、山茶碗、小碗、小皿、蔵骨器、瓶子)瀬戸窯産23点(四耳壺、小型三耳壺、瓶子、水注)、常滑窯産11点(小皿、小型壺、玉縁口縁壺、広口壺、蔦口壺)、中国産磁器5点(合子、白磁壺)、土師器皿3点、
金属製品;鏡33点(平安時代12、戦国時代7、江戸時代14)、青銅品1点(六器)、鉄製品14点(提子、短刀身、刀子、鏃、キセル)、銅製品2点(鏡筒底蓋、五鈷杵)、銭貨29点、
その他:石製品2点(紡錘車、石仏)、木製品7点(漆製品など)、木炭3点、骨片11点、瓦1点(桟瓦)、ガラス製品4点(小玉)
194点
新城市指定
指定年月日:20170323
有形文化財(美術工芸品)
鏡岩下遺跡出土品は、鳳来寺で12世紀後半~13世紀初頭に経塚が造営されたのち、13世紀以降は渥美窯産や古瀬戸、常滑窯産の蔵骨器を用いた納骨や蔵骨器伴わない骨片を埋葬する中世墓となり、室町時代から岩壁に鏡の埋納が始まり、江戸時代には納鏡が最盛期を迎えたことを物語っている。
本堂をはじめ寺内でたびたび火災が発生して文書史料の多くが焼失している鳳来寺において、これら考古資料は中世から近世にかけて鳳来寺が聖地から本尊の薬師如来による薬師信仰の霊場、霊山に変容した様子を明らかにした貴重な資料であるため。