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三浦仙三郎酒造関係資料
① 改醸法実践録(草稿)
② 履歴書(草稿)
③ 第五回内国勧業博覧会出品清酒醸造方法解説書(明治35年10月草稿)
④ 第五回内国勧業博覧会出品清酒醸造方法解説書(明治35年12月草稿) 
⑤ 第五回内国勧業博覧会出品清酒解説書(草稿)
⑥ 赤液温度計

みうらせんざぶろうしゅぞうかんけいしりょう

概要

三浦仙三郎酒造関係資料
① 改醸法実践録(草稿)
② 履歴書(草稿)
③ 第五回内国勧業博覧会出品清酒醸造方法解説書(明治35年10月草稿)
④ 第五回内国勧業博覧会出品清酒醸造方法解説書(明治35年12月草稿) 
⑤ 第五回内国勧業博覧会出品清酒解説書(草稿)
⑥ 赤液温度計

みうらせんざぶろうしゅぞうかんけいしりょう

文書・書籍 / 明治 / 中国・四国

広島県

明治

①紙、墨
②紙、墨
③紙、墨
④紙、墨
⑤紙、墨
⑥ガラス、木

①40×27.5㎝、2ツ折
②40×27.5㎝、2ツ折、39g
③40×27.5㎝、2ツ折、20g
④40×27.5㎝、2ツ折、19g
⑤40×27.5㎝、2ツ折、20g
⑥全長95.2㎝、全幅2.6㎝、全高1.4㎝、ガラス部長さ78㎝

6点

①広島県東広島市安芸津町三津3734
②~⑥広島県東広島市安芸津町三津4398

東広島市指定
指定年月日:20190426

①株式会社今田酒造本店
②・⑥東広島市教育委員会
③~⑤不詳

有形文化財(美術工芸品)

三津の酒造家三浦仙三郎(1847~1908)は、軟水を用いた清酒醸造技術を確立し、この技術を公開し、さらにこの技術を習得した杜氏育成によって、清酒醸造史へ大きな足跡を残した。
三浦は、弘化4年賀茂郡三津村(現東広島市安芸津町三津)の諸品問屋の長男に生まれ、明治9年、家業を弟に譲り酒造を創業したが腐造が続き、酒蔵移転や銘醸地灘での蔵人修行、杜氏の更迭など種々の対策をとって、県内の清酒品評会で評価を得るようになった。しかし、酒質は灘酒に及ばずさらなる良酒醸造を追究するなかで、原料水の硬度の違いが酒質に大きく影響することを知り、硬水を使用する灘流とは異なる、三津の軟水に適した醸造法の研究を明治20年代半ばに開始した。
ミネラル分の少ない軟水は、酵母による発酵が進みにくいため長時間発酵の必要があるが、その間に雑菌も増殖する。そこで、これを抑える低温仕込み低温発酵技術の確立をめざした三浦は、製麹・酛・仕込みの各工程について一定時刻の材料の温度・状態、作業内容、作業場内外の気温を記録し、県内外の醸造技師のアドバイスも得て試醸を繰り返し、軟水を用いた低温長時間発酵技術を完成させた(これが「軟水醸造法」と呼ばれるようになった)。従来の勘と経験に頼る酒造から、各工程の最適時間・温度・作業内容を突き止め、科学的な酒造を可能にした。また、麹と酵母の質が良酒醸造に直結することから、麹室改築も重ねた。三浦の酒は、県内外の品評会や博覧会で優等の受賞が続いた。
明治31年9月、同業者に乞われた三浦は、自身の醸造法をまとめた『改醸法実践録』を頒布した。同年の広島県酒造組合創設にも参加し、自…

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