上川戸虫送り踊り
かみかわどむしおくりおどり
概要
上川戸(かみかわど)虫送り踊りは、6月第一日曜日、稲に付く虫を払い豊穣を祈る行事で披露される。サネモリ人形を用いて歌い踊り、その人形を川に流すことで五穀豊穣を祈願する。上川戸の虫送り踊りは、まず上川戸熊野神社に奉納される。参道から道行して境内に入場し、音頭取りが境内中央で大太鼓を叩く周りを、サネモリ人形の操り手が踊る。その外側に、浴衣に菅笠姿で小太鼓を腰に付けた女性の踊り子が、12~3名で輪を作って踊る。境内での踊りの後、周辺の道路を練り歩く。列は幟を先頭に御幣を捧げた神主、サネモリ人形、ヤリモチ、音頭、太鼓担ぎ、鉦、笛、大幟、踊り子数十名と続く。一行は橋の袂で最後の踊りをした後、橋の上に移動して人形を川へ流す。人形は、踊りに使用される木のサネモリ人形と川に流す藁のサネモリ人形がそれぞれ用意され、藁の人形のみを川に流し、木の人形は毎年繰り返し使用される。