燕子花にハサミ図 かきつばたにはさみず

日本画 / 江戸 

佐竹曙山筆 (1748-1785)
江戸時代/18世紀後期
絹本著色
89.9×29.8
1幅
落款:「曙山画」

印章:「Siozan Schildereij」(朱文鼎印)

来歴:大曲田口松圃→池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:
・神戸市立博物館『まじわる文化 つなぐ歴史 むすぶ美―神戸市立博物館名品撰―』図録 2019
・國立故宮博物院特別展『交融之美 神戸市立博物館精品展』図録 2019
・勝盛典子・朽津信明「秋田蘭画における彩色表現の特質-佐竹曙山筆「岩に牡丹図」と小田野直武筆「獅子図」の検証から―」(『神戸市立博物館研究紀要』第29号) 2013
・神戸市立博物館特別展『コレクションの精華』図録 2008
・勝盛典子「プルシアンブルーの江戸時代における需要の実態について-特別展「西洋の青-プルシアンブルーをめぐって-」関係資料調査報告」(『神戸市立博物館研究紀要』第24号) 2008
・神戸市立博物館特別展『西洋の青』図録 2007

佐竹曙山(1748-85)は秋田藩第8代藩主で、画号を曙山と称しました。博物学や西洋画法への関心も高かった曙山は、安永2年(1773)、平賀源内の秋田来訪をきっかけとして、家臣の小田野直武を江戸へ上らせており、この折に直武は西洋画法を学んだと伝えられています。安永7年、直武に秋田本城勤務を命じると、その協力を得ながら日本初の西洋画論である『画法綱領』『画図理解』を執筆した。曙山の絵画についても、直武から洋風画を学びました。

本作品では青銅製と思しき花器に生けられた燕子花と、その傍に置かれた西洋製ハサミを描いています。東洋的な生け花という主題に対して、花器に施された陰影や、花器が置かれた床に広がる影は西洋画法の習得を示すものです。燕子花の花と葉は眩しいほど鮮やかですが、舶来の顔料(プルシアンブルー)と東洋の伝統的な胡粉を組み合わせることで、燕子花を描き出しています。

【江戸の絵画】

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