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版経断簡「過去荘厳劫千仏名経」

かこしょうごんこうせんぶつみょうきょう

概要

版経断簡「過去荘厳劫千仏名経」

かこしょうごんこうせんぶつみょうきょう

/ 室町 / 日本

室町時代/1336~1573

「過去荘厳劫千仏名経」
荘厳劫千仏名経、集諸仏功徳山ともいう。(現在賢劫千仏名経・未来星宿劫千仏名経とともに三千仏名経と呼ばれるが、これは元版の呼称による)
【内容】
1巻。明版所収の観薬王薬上経から抜粋した「三劫三千仏縁起」と、麗、宋、元、旧宋版のものと、明版のものと3つからなる。初めに仏名を讃え供養することでその功徳のあることを説き、過去千仏の仏名を列挙する。「三劫三千仏縁起」は三千仏名経とは直接無関係のもので、過去に妙光仏のとき、53の仏名を聞いて受持した3千人が3劫に3千の仏となったという話を紹介する。
【後世への影響】
日本では16巻本仏名経に依って宮中の仏名会が行われていたが、延喜18年(918年)に、三千仏名経に取って代わられた。また、そのために三劫三千の仏陀を三幅の仏画にして以て仏名会の本尊とするのもこれらの経による。
【関連経典】
現在賢劫千仏名経・未来星宿劫千仏名経・仏説観薬王薬上二菩薩経

大蔵経全解説大事典(1998年)より抜粋

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キーワード

/ 説く / / 功徳

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