五彩金襴手碗 ごさいきんらんでわん

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陶磁 /  

中国・景徳鎮窯
明時代・16世紀
磁製
高6.0~6.2 口径12.2 底径4.5
6客

白色の地に透明の釉薬をかけて焼き、その上からさまざまな色で絵付けをするやきものの装飾法を、たくさんの色を使って彩るという意味で中国では五彩(ごさい)と呼びます。さらに金彩を施したものを、日本では金糸で模様を織り出した織物の金襴に似ていることから金襴手(きんらんで)と呼ぶようになりました。
この作品の生産地は、中国江西省にある景徳鎮(けいとくちん)です。明時代(1368~1644)には既に世界的にも有名なやきものの生産地でした。景徳鎮では皇帝への献上品のほかに、海外との交易や国内向けにもやきものが作られていました。16世紀には金襴手のような華やかなやきものも多く作られるようになり、ヨーロッパにも輸出されていました。エリザベス1世ら当時の皇帝や貴族が所有していたことが分かっています。
金襴手は日本にも運ばれていました。こうしたやきものを所有することができたのは中国と交易が可能であった有力者と考えられます。戦国時代から安土桃山時代にかけて九州の有力大名であった大友宗麟もその一人で、大友氏関連遺跡からは金襴手の破片が見つかっています。当時、中国の最先端のやきものを所有していることはステータスの一つでした。
作品がもたらされた当時、この器がどのように利用されていたのかはっきりしませんが、茶の湯において、お茶碗としても、懐石に使用する器である向付(むこうづけ)としても重宝されたことでしょう。彩り豊かな絵付けと金彩がきれいに残る、明時代の景徳鎮の確かな技術をご堪能ください。

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