獣文飾板
じゅうもんかざりいた
概要
紀元前3世紀ごろ、朝鮮半島では高い技術で繊細な青銅器が作られるようになりました。この作品では、表面にイヌとシカの文様が鋳出されており、シカのうち1頭には槍が刺さっています。狩猟の場面を描いているのでしょう。
裏側に回ると、この飾板を何かに固定するための金具も鋳出されています。曲線的な造形とともに、優れた技術で製作されたことがわかります。
このころ青銅器文化は海を渡って日本にも伝わりましたが、このような高度な技術は日本にはもたらされませんでした。
この飾板の使用方法はわかっていませんが、革袋の外側を飾ったという説、肩を守るよろいという説があります。