双鳳隅入方鏡
ソウホウスミイリホウキョウ
概要
双鳳隅入方鏡
ソウホウスミイリホウキョウ
宋時代 遼・10世紀~11世紀
縦15.5cm:縁高0.5cm:横 15.7cm
1面
方鏡の四隅に入込みを設けた鏡形は、唐代末の九世紀半ばに出現するが、流行するのは五代以降である。鏡背面一杯に向き合って飛翔する鳳凰は、羽冠を大きく表わし、また尾を長く伸ばす。このような双鳳文は、中国東北部の遼代墓出土鏡にしばしば見られ、本鏡も同時期のものと考えられるが、隅入方鏡となるのはきわめて珍しい。