魚形石器 ぎょけいせっき

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縄文 

出土地:出土地不詳
続縄文時代(前期)・前2~前1世紀
砂岩製
長20.8_高4.6_幅3.8
1個

 縄文時代が終わった後、南北に長い日本列島には日々の暮らしの違いによって3つの文化が同時に存在していました。稲作農耕を開始した本州では弥生文化が、沖縄諸島や北海道ではそれぞれ後期貝塚(こうきかいづか)文化や続縄文(ぞくじょうもん)文化が展開しました。縄文時代以来の生活を続けた続縄文時代の人々は、自然環境を活かし、狩りをしたり、魚をとったり、木の実などを採集したりして暮らしていました。
 この石器は、軸とおもり、そしてえさに似せた形で魚をおびきよせる疑似餌(ぎじえ)の役割を兼ねた、魚を釣るための道具です。いわば、続縄文時代のルアーともいえます。石を加工したその形が魚に似ていることから、魚形石器(ぎょけいせっき)と呼ばれています。両端に溝を彫り、ここに縄や鹿の角で作られた釣針をくくりつけました。縄を上下に引くことで、水中の魚形石器を魚が泳いでいるように見せかけ、えさと勘違いした魚が食らいつくというわけです。魚形石器の大きさは20cmほど。この大きさの魚をえさにする魚は当然大物で、体長2メートル近くになる大形のヒラメやオヒョウなどを釣るために特化した道具と考えられています。このような時期や地域、使い方が限定された道具が登場するのも、続縄文時代の特徴の一つです。

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