諸尊集会図 しょそんしゅうえず

絵画 / 鎌倉 

鎌倉時代・14世紀
絹本着色
132.0x156.9
1幅

 仏教にはさまざまな仏が登場し、それぞれの仏は、ある決まった数の菩薩や守護神を従えていると考えられています。この図は横長の画面に山岳を描き、その中にさまざまな仏教の尊像と従者の組み合わせを描き表しています。まず中央には釈迦如来(しゃかにょらい)を中心に文殊菩薩(もんじゅぼさつ)、普賢菩薩(ふげんぼさつ)と16人の守護神、十六善神(じゅうろくぜんじん)。向かって右には薬師如来(やくしにょらい)、日光菩薩(にっこうぼさつ)、月光菩薩(がっこうぼさつ)と12人の守護神、十二神将(じゅうにしんしょう) 。左には千手観音(せんじゅかんのん)と28人の守護神、二十八部衆(にじゅうはちぶしゅう)を描きます。画面下の向かって左には2人の地獄の書記官を従える地蔵菩薩(じぞうぼさつ)、右には2人の童子(どうじ)を従える不動明王(ふどうみょうおう)を描きます。このほかにもさまざまな仏や守護神、僧侶、女性が描かれており、中には特定の人物を描いたと思われるような写実的な顔もみられます。一画面の中に主役となる仏と従者を描いた例は少なくありませんが、この図のように、複数のチームを同時に描くのは珍しい例です。しかしそもそも、主役である仏たちが、どのような決まりに基づいて集められたものなのか、そこが実はよくわかっていません。
 日本では古来から信仰されてきた神の姿を、インドからきた仏の姿を借りて表現することが行われました。例えば八幡神(はちまんしん)の姿はときに、阿弥陀如来(あみだにょらい)の姿で表されました。複数の仏が描かれた図が、実は複数の神を表したものであるという例は多くあります。この図についてははっきりとはわかりませんが、こうした日本独特の、神と仏を一体と考える信仰が関係している可能性もあります。

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