釈迦三尊十羅刹女像 しゃかさんぞんじゅうらせつにょぞう

絵画 / 南北朝 

南北朝時代・14世紀
絹本着色
106.7x77.0
1幅

 中央に釈迦如来(しゃかにょらい)、その左右に象に乗った普賢菩薩(ふげんぼさつ)と獅子に乗る文殊菩薩(もんじゅぼさつ)が描かれています。さらに、釈迦が座る台の左右には薬王(やくおう)菩薩と勇施(ゆうせ)菩薩、その外側に毘沙門天(びしゃもんてん)・持国天(じこくてん)が描かれています。そして、いちばん手前に中国風の衣装を身に着けた美しい女性の姿で表されているのが、10体の羅刹女(らせつにょ)です。
 羅刹とは鬼のこと。もともと人を食らう鬼神だったのが、仏の説法に接して法華経を信仰する人々を守る神になったとされています。古い時代には、法華経を守護する普賢菩薩との組み合わせで描かれることが多かったのですが、鎌倉時代以降は、この作品のように、法華経を説いた釈迦如来とともに描かれるようにもなりました。
 見どころは、中国の宋時代の絵画の影響といわれる細かく写実的な描写です。美しい鼻筋が通った顔の描写や柔らかく風になびく衣の表現などにご注目ください。

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