四季花鳥図屏風
シキカチョウズビョウブ
概要
弟子の作が大半を占める伝雪舟(1420~1506?)筆の花鳥図屏風絵群の中にあって、唯一、雪舟自筆とみなされている作品である。両隻とも松・梅の巨木によって画面全体が支えられ、その周囲に四季の草花や禽鳥類が配されているが、異様な屈折をみせる樹木と鳥たちのアクの強い描写により、画面には独特の緊張感、重苦しさがもたらされている。おそらく、手本にされた中国・明代ころの花鳥図の影響であろう。 なお本図は、文明15年(1483)石見の益田兼堯の孫、宗兼の襲禄祝いに制作されたものと伝えるが、確証を得ない。
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