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彩画(文)鏡

さいが(もん)きょう

概要

彩画(文)鏡

さいが(もん)きょう

考古資料

中国・戦国~前漢時代 前5~前3世紀

青銅

径20.5

1面

彩画(彩文)鏡とは、鏡の表面に赤・青・白・緑の4色の顔料で文様を描く古鏡である。現在、所在が知られているもので世界でも総数35面ほどしかなく、たいへん珍しいものである。日本でも唯一弥生時代の伊都国王墓と推定される前原市三雲南小路1号墓から、破片数個が出土している。
この鏡は、内側は白の細線で星形の文様を描き、外側は赤地に白と緑とで唐草文(からくさもん)を描いている。顔料の原料は、自然科学分析の結果、赤が水銀朱、青が岩群青、白が鉛白、緑が孔雀石を用いて彩色されたことが判明し、中国秦代の俑(よう)に使用されたものと共通している。

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