横杓子
よこじゃくし
概要
下加茂遺跡は洲本市下加茂に所在する弥生時代中期の集落遺跡です。平成15・16年度に兵庫県教育委員会の発掘調査によって、方形周溝墓、円形周溝墓、水田などを検出しました。
1号方形周溝墓の西溝から弥生土器1 点、南溝から朱塗りの木製横杓子・鋤・鍬などの木製品18 点と弥生土器2 点が出土しました。
木製横杓子は、弥生時代の木製品の中でも非常に精巧に製作されたもので、当時の木工加工技術の高さを示し、また方形周溝墓から木製品や土器と供に出土していることから、当時の葬送儀礼を考える上で重要な資料です。