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造東大寺司解

ぞうとうだいじしげ

概要

造東大寺司解

ぞうとうだいじしげ

/ 奈良

奈良時代・天平宝字元年(757)

紙本墨書

1巻

造東大寺司葛井根道が、東大寺に寄進された墾田【こんでん】について実施した調査の結果を東大寺に上申した文書。料紙を平滑にするために表面を叩く打紙【うちがみ】の加工をしている。巻物に仕立てる戸籍・正税帳などの公文類の場合、裏面の利用を前提に打紙を行ったと考えられる。(高橋裕次氏執筆)(160913_平企:和紙の魅力)→英訳付き

料紙は楮紙【こうぞし】。洗滌【せんじょう】がやや不十分で残ったリグニンなどが、簀目【すのめ】の間に溜まった箇所で黄茶色にみえる。繊維の方向性は無く、溜め漉き法でつくられたと考えられる。文面には内容を証明する「越前国印」103顆が捺されており、現地の越前国内で作られた可能性もある。(高橋裕次氏執筆)

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キーワード

漉く / 繊維 / / 和紙

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