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申文

もうしぶみ

概要

申文

もうしぶみ

藤原定家筆

鎌倉時代・建仁2年(1202)

紙本墨書

本紙 縦29.9 横97.2

1幅

重要文化財

藤原定家が、左近衛少将から左近衛中将に転任することを願って提出した申文。同僚との比較、転任を希望する理由などを記す。その結果、建仁2年(1202)10月に長年の宿願を果たした。本文書は九条家伝来で、昇進には、九条良経【よしつね】(1169~1206)が関与した可能性が高い。(160913_平企:和紙の魅力)

料紙の表面はやや繭肌【まゆはだ】で、顕微鏡では繊維の方向性は無く、切断した藍着色繊維がみえる。簀目は確認できない。簀のある面に文字を書いており、溜め漉きとみられる。定家が九条良経に宛てたと推定され、当時の公家社会で広く使用された檀紙の一種と考えられる。

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キーワード

定家 / 申文 / 藤原 / 明月

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