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銀秤

ぎんばかり

概要

銀秤

ぎんばかり

民俗

大正~昭和期

金属(棹・皿),糸

棹の長さ22.5cm×皿の径8.0cm,錘の径1.7cm×高さ2.7cm

1

富山県高岡市古城1-5

資料番号 2-07-63

高岡市蔵(高岡市立博物館保管)

銀の重さを量るために用いられた銀秤である。銀を皿に載せ、分銅のかわりに錘を支点から遠ざけたり近づけたりしながら重さを釣り合わせる。「ぎんぴょう」ともいう。
棒の表面には重量の目盛が2種類(0~40匁/40~200匁)と、製造元の番号とみられる「石川○K三九五九」の文字が刻まれている。付属の錘1個で200匁(750g)までの重さを量ることができる。


銀秤
 小型の棹秤。主に銀など少量の量目を正確に知るために使用した秤。専用の瓢箪型ケース(鞘)の中に、皿と錘と棹が収納されている。棹の材質は紫檀・黒檀・黒柿・樫、あるいは動物の骨や角などで作られている。銀貨は重さが異なる秤量貨幣だったため、売り手と買い手、それぞれ自前の秤で銀貨の重さを調べたうえで取引していた。また、少量のものを量るのに便利なことから、医師や薬屋などでは薬の調合にも用いられていた。

<参考文献>
・日本民具学会編『日本民具辞典』(ぎょうせい、平成10年)
・国立研究開発法人 科学技術振興機構「科学散歩 いにしえの心」(2010年初夏号)記事(平成27年11月19日アクセス)
・内藤記念くすり博物館HP「銀秤」(平成27年11月19日アクセス)

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