十二天像 月天
ジュウニテンゾウ ガッテン
概要
十二天像 月天
ジュウニテンゾウ ガッテン
制作地:日本
平安時代 後期 ・12世紀
縦144cm:横127cm
1幅
国宝
月天は梵名をチャンドラといい、菩薩形にあらわされる。もとインド教の神であったが、密教の十二天のうちに組み込まれ、仏教の守護神となった。この月天は宮中真言院で毎年正月に行なわれた後七日御修法(ごしちにちみしほ)に用いるため、大治二年(一一二七)に制作されたもので、毛氈座(もうせんざ)に坐るのを特色とする。脇侍が月兎を持つが、月天自身が持つこともあり、白鵝に乗ることもある。