文化遺産オンライン

ホーロー看板「オロナイン軟膏」(浪花千栄子)

ほーろーかんばん おろないんなんこう なにわちえこ

概要

ホーロー看板「オロナイン軟膏」(浪花千栄子)

ほーろーかんばん おろないんなんこう なにわちえこ

民俗 / 昭和以降

㈱大塚製薬工場

かぶしきがいしゃ おおつかせいやくこうじょう

昭和28年(1953)~1960年代後半 ※本商品は1953年発売。ホーロー看板の張り出し開始年は昭和38年(1963)。

金属(鉄)・看板(張り出し式)・彩色,琺瑯

縦60.0cm×横40.0㎝。張り出し部5.0㎝

富山県高岡市古城1-5

資料番号 2-04-53

高岡市蔵(高岡市立博物館保管)

代表的なホーロー看板の一つ。昭和28年(1953)、㈱大塚製薬工場から発売された「オロナイン軟膏」の看板。
 看板は張り出し式で、表面・裏面ともに同デザインである。中央には女優・浪花千栄子(1907~73)が商品を持ち、「家中みんなで/外傷・皮ふ病・肌あれに/オロナイン軟膏/大塚製薬」と記載がある。また看板の周囲や張り出し部分には錆が進んでいる状態が確認できる。
 本商品の発売時にはイメージキャラクター・浪花千栄子の本名「南口(なんこう)キクノ」と「軟膏(なんこう)効(き)くの」の掛け合わせが面白いと話題になり、人気を博した。


【ホーロー看板】
 ホーロー(琺瑯)看板とは、主に屋外の宣伝用として作られた光沢のある塗装・印刷で仕上げられた鉄製看板である。この看板は明治中期頃から昭和中期頃にかけての宣伝媒体の一つとして広く普及し、様々な商品看板が日本各地で見られた。また耐久性にも優れ、劣化しにくい特徴がある。昭和50年代頃からは、新商品サイクルの加速化や住宅事情の変化、新聞やテレビ等のメディア媒体の発達などにより、徐々に見られなくなっていった。

<参考文献など>

・㈱大塚製薬工場公式HP「沿革」(https://www.otsukakj.jp/company/history/1/)(2024年4月25日アクセス)
・「オロナインヒストリー」(https://www.otsuka.co.jp/ohn/history/)(2024年4月25日アクセス)
・HP「琺瑯看板探検隊が行く(浪花千栄子のオロナイン軟膏)」(https://horotankentai.sakura.ne.jp/kougengakunaniwachieko.html)(2024年4月25日アクセス)
・『まだある。-今でも買える‶懐かしの昭和”カタログ~生活雑貨編 改訂版~』(㈱大空出版、2013年)「オロナインH軟膏」(p70-71)(2024年4月25日アクセス)

関連作品

チェックした関連作品の検索