鶴丸紋散方鏡
ツルマルモンチラシホウキョウ
概要
中嶋和泉守は、十七世紀を中心に活動した鋳鏡師で、京都新町二条下ルに居住した。肉高の精良鏡が多く、とくに和泉守貞次は、尾張徳川光友夫人千代姫輿入れの際の「初音の調度」(徳川美術館蔵)など、当時の最有力者層の調度鏡も担当し、青家と並んで京都でも筆頭格の鏡工房であった。なお本鏡の銘の「天下一」部分は粗く削られており、おそらく天和二年(1682)の禁令直後に削られたもの。背面鍍錫はこの上に施され、製作当初のものでないことがわかる。
ツルマルモンチラシホウキョウ
中嶋和泉守は、十七世紀を中心に活動した鋳鏡師で、京都新町二条下ルに居住した。肉高の精良鏡が多く、とくに和泉守貞次は、尾張徳川光友夫人千代姫輿入れの際の「初音の調度」(徳川美術館蔵)など、当時の最有力者層の調度鏡も担当し、青家と並んで京都でも筆頭格の鏡工房であった。なお本鏡の銘の「天下一」部分は粗く削られており、おそらく天和二年(1682)の禁令直後に削られたもの。背面鍍錫はこの上に施され、製作当初のものでないことがわかる。
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