天竜川の舟下り てんりゅうがわのふなくだり

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民俗 

飯田市指定
指定年月日:20160714
無形民俗文化財

 観光目的の川下り舟については、安永10(1781)年に皆川淇園らが保津川(京都府)下りをした際の『嵐峡紀行』等の著述があることから、江戸時代には開始されていたと考えられる。
 明治時代には、輸送手段としての客船業の傍ら、主に外国人旅行者を対象とする観光目的の川下り舟が行われるが、観光業としての営業は明治30(1897)年、保津川の「城丹運送株式会社」による遊船営業が嚆矢と考えられる。
 観光目的の川下り舟は、明治末に球磨川(熊本県 明治43〔1910〕年)で、大正期になると木曽川(岐阜県 大正2〔1913〕年)、砂鉄川(岩手県 大正3〔1914〕年)、荒川(埼玉県 大正4〔1915〕年)、天竜川(大正6〔1917〕年)で相次いで開始されている。およそ100年の歴史をもつ天竜川の舟下りは、観光目的の川下り舟の草分けの一つといえる。また、現在でも伝統的な木造船を用いているのは砂鉄川、荒川、天竜川のみであり、天竜川全域においても唯一の観光川下り舟である。

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