朝鮮国告身関係文書
ちょうせんこくこくしんかんけいもんじょ
概要
朝鮮国告身関係文書
ちょうせんこくこくしんかんけいもんじょ
(1)(2)(3)朝鮮時代 (4)(5)(6)(7)江戸時代 (1)(2)(3)万暦22年(1594) (4)慶長17年(1612) (5)元和6年(1620) (6)(7)18世紀
紙本墨書
(1)縦47.0 横41.6 (2)縦41.2 横47.3 (3)縦52.6 横82.7 (4)縦33.5 横51.7 (5)縦33.2 横51.6 (6)縦38.0 横51.5 (7)縦36.2 横47.9
7通
重要文化財
重要文化財は(1)・(2)・(3)の3通。1594年(万暦22・文禄3)に朝鮮王朝が日本人「萱島木兵衛」を朝鮮国の武官に任命する際に発給した文書群((1)・(2)・(3))と、その伝来を示す関係文書群((4)・(5)・(6)・(7))。前者は「文禄の役」の最中に交わされた文書で、中国地方の大名毛利家に従って朝鮮に赴いた日本人武将の動向を伝える。(1)は萱島木兵衛を朝鮮国の武官に任じた告身(辞令書)。(2)は慶尚道観察使の洪導(洪履祥)が宋昌世に発した書簡。宋昌世が萱島木兵衛を内通させ、敵情を報告した功績を称える。(3)は洪導が萱島木兵衛の書簡に対して発した返書。『朝鮮王朝実録』や『萩藩閥閲録』など周辺史料から歴史的背景や伝来過程が明らかであり、資料的価値は非常に高い。