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多賀城跡出土漆紙文書

たがじょうあとしゅつどうるしがみもんじょ

概要

多賀城跡出土漆紙文書

たがじょうあとしゅつどうるしがみもんじょ

/ 奈良 / 平安 / 東北 / 宮城県

宮城県

奈良~平安時代

151点

宮城県多賀城市高崎1-22-1

重文指定年月日:20220322
国宝指定年月日:
登録年月日:

宮城県

国宝・重要文化財(美術品)

多賀城は奈良・平安時代の陸奥国府である。平安時代初期までは蝦夷に対する軍事政策を担当した鎮守府も置かれ、古代律令国家による東北支配の政治的・軍事的拠点であった。
漆紙文書は現在、木簡と並んで貴重な同時代史料となっているが、多賀城跡出土漆紙文書はその先駆けとなったものである。文書の年代としては、八世紀中頃から十世紀前半までであり、その内容は、請求文書・貢進文書など物資のやりとりに関する文書、田籍様文書・計帳様文書などの帳簿類、具注暦や書籍の写本、習書などがある。また文書の様式のわかるものとしては、陸奥国符や、守として坂上田村麻呂の子廣野の自署のある陸奥国解、磐城郡司解などがある。
多賀城は古代陸奥国国府・鎮守府であることから、この漆紙文書は公文書の多い点が特色である。さらに暦や書物の写本など、多様な内容を示している。日本史研究に漆紙文書という新たな史料を提供した点において、またこれにより東北古代史研究を格段に進めた点で、大変貴重である。

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