中村宗十郎の毛谷村六助、四代目嵐璃寛のおその
なかむらそうじゅうろうのけやむらろくすけ、よだいめあらしりかんのおその
概要
父を闇討ちされたお園は敵討の旅に出る。妹のお菊も息子の弥三松を連れて敵を探すが返り討ちに遭っていた。お園は毛谷村で弥三松の洗濯物が干してあるのを見つけ、その家の六助に斬りかかる。しかし、二人は会ったことのない許嫁であることがわかり、剣術の名人である六助が助太刀を誓う。お園の衣裳の柄に使われた金銀の絵の具、背景の空や水面をはじめ多用されるぼかしの技法はもちろん、丹念に描かれた大道具も目を引く作品である。