桂樹の井(龍宮の婚約)

油彩画 

中村不折 (1866-1943)
ナカムラ、フセツ
大正15年/1926
油彩・キャンバス・額・1面
117.0×80.3
右下に署名
7回帝展(「桂樹の井」) 東京府美術館 1926

16

桂樹の井(龍宮の婚約)   一面

中村不折
油彩・麻布
一一七・〇×八〇・三
大正十五年(一九二六)
東京国立近代美術館

江戸の京橋東湊町に生まれ、長野県高遠次いで松本で育った中村不折(一八六六〜一九四三) は、一人八八年に上京して小山正太郎の不同舎に学び、九四年には正岡子規の知己をえて『小日本』等に新聞挿絵を描きはじめた。一九〇一年に渡仏し、アカデミー・ジュリアンでJ・P・ローランスらに学んで一九〇五年に帰国、以後太平洋画会会員として同会研究所で後進の指導にあたるほか、文展・帝展に毎回出品した。早くから書をはじめとする東洋文化に傾倒し、フランスでは歴史画家ローランスに師事した不折は、中国・日本の歴史や故事に因んだ作品を生涯描きつづけたが、この「桂樹の井」は、『古事記』中の海幸彦・山幸彦の物語に拠る。渡津見神宮(龍宮)の井戸のかたわらに立つ桂の木に登っていた山幸の姿が井戸に映っているのを、水を汲みにきた豊玉姫の侍女が見つける場面――これが緑で山幸彦は姫とむすばれる――が、古拙味のある画風で描かれている。

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