緑蔭

絵画  油彩画 / 昭和以降 / 日本 

佐分真 (1898-1936)
さぶりまこと
1927(昭和2)年
油彩・キャンバス
116.7×90.9
額装

 佐分真は、一八九八年生まれ名古屋市出身の洋画家。東京美術学校で藤島武二に師事し、早くから帝展にも入選し二度にわたってフランスに留学した。将来を嘱望されたが、一九三六年に三十八歳の若さで惜しくもこの世を去った。
 堅実な写実力に裏打ちされた情趣に富む人物画や風景画に佳品をのこしたが、今回紹介する「緑蔭」も昭和初期を代表する作品の一つである。
 庭のひと隅と思われる木陰で涼をとりながら編み物をする母と読書する娘の姿が、地味ながら深みのある渋い色彩を使って描き出されており、不思議と見る者の心に残る印象深い作品となっている。 (毛利伊知郎)

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