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白い扇

概要

白い扇

絵画 / 油彩画 / 昭和以降 / 日本

赤松麟作  (1878-1953)

あかまつりんさく

1941(昭和16)年

油彩・キャンバス

91.0×72.6 

額装

 夜行列車内のやや物憂い情景を描いた「夜汽車」(明治三十四年=一九〇一年作)で、一躍有名になった洋画家赤松麟作の筆になるまな娘の肖像である。
 赤松は、岡山県の出身であるが、幼時から大阪に長く暮らし、七十五歳で没するまで大阪地方の洋画の発展に大きな役割を果たした。また彼は、明治三十三年から三年ほど三重県立第一中学校の教壇にも立っている。 
 つばの広い帽子をかぶり、白い扇を手にして座る端正な少女の姿が、堅実な筆さばきで描かれている。赤松は青年時代に友人たちから「人物の赤松」とうたわれるほど人物画には定評があったというが、本図もそうした巧みな人物表現をうかがうことができる佳品である。 (毛利伊知郎)

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キーワード

洋画 / / /

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