文化遺産オンライン

アダムとイヴ

概要

アダムとイヴ

油彩画

靉嘔  (1931-)

アイ−オウ

昭和38-42年/1963-67

油彩・キャンバス・額・1面

192.0×134.5

右下に署名、年記

現代世界美術展−東と西の対話 東京国立近代美術館 1969

165 靉嘔(1931− ) アダムとイヴ 1963−67年
 茨城県生まれ。本名飯島孝雄。1954年東京教育大学芸術学科卒業。在学中の53年に第2回デモクラート美術家協会展に出品し、以後同協会の活動に参加。58年渡米し、ニューヨークと日本を拠点に活動。62年より前衛芸術家集団フルクサスに参加しハプニングなどを行う。66年ヴェネツィア・ビエンナーレに日本代表として出品するなど国際的に活躍。
 靉嘔が、はじめて虹のエンバイラメント・シリーズを発表したのは1964年のこと。以後、あらゆるものを虹色で塗り分ける「虹の画家」として名声を得る。ただし、作者の意図が虹そのものを描くことにないことは明らかだろう。このアダムとイヴ像では、人物以外に額縁までもが光のスペクトルで覆われているように、「虹」は、目に見える世界すべてをその強烈な色彩で包みこみ、異化された環境を作り出す。あらゆる日常の中に浸透し、それらを芸術化することのできるひとつの原理として「虹」が選ばれたのだ。

アダムとイヴをもっと見る

靉嘔をもっと見る

東京国立近代美術館をもっと見る

キーワード

出品 / / / 協会

関連作品

チェックした関連作品の検索