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兵庫県
国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))花下群舞図兵庫県神戸市中央区京町24
右隻に祇園社、左隻に上賀茂社を描き、両隻にわたって桜の下での宴遊を描く。名所そのものより、輪になって群舞する人々の熱気や、その場にいる人々の多彩な風俗に絵師の強い関心が寄せられている。複雑な雲の用法とその整った形状、緻密な人物表現などから、狩野派正系の絵師による16世紀末から17世紀初頭ころの作と考えられている。本作を四半世紀ほどさかのぼる狩野秀頼筆「観楓図」(国宝、東京国立博物館)や、本作とおよそ同時期の狩野長信筆「花下遊楽図」(国宝、東京国立博物館)とともに、狩野派による野外遊楽図の展開を考える上で欠かせない、近世初期風俗画の優品のひとつである。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧岩本家住宅茶室(大手前大学茶室竹立庵)兵庫県西宮市郷免町1-1
大手前大学のキャンパス内に位置する旧実業家の茶室。切妻造桟瓦葺の北・南棟で、軒先銅板葺、北辺に銅板葺庇を付して屋根に変化を付ける。内部南半に水屋と待合、北半に半床庵の写しと伝わる茶室を配す。キャンパス前身の邸宅の歴史を留める上質な茶室。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧田中家住宅別邸門及び塀兵庫県姫路市西新町字カントウシ125-4他
主屋の前栽を囲繞し、通りに東面して建つ門及び塀。北寄りに開く門は軒先銅板葺の桟瓦葺庇を付し、門口に吹寄格子戸を建て、上部は筬欄間とする。塀は桟瓦葺で、外壁漆喰塗仕上、腰は竪板張。格狭間に竹の組子を用いる凝った意匠の塀で、通りの景観をつくる。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧田中家住宅別邸主屋兵庫県姫路市西新町字カントウシ125-4
姫路城西方の龍野に位置し、金物や煙草の製造販売を営んだ商家の大塀造の別邸。通りより控えて建つ二階建入母屋造桟瓦葺で、南に平屋を附属する。二階は続き間座敷で東・南に縁を廻らし、東面北寄りに高欄を付す。床柱にスギの磨丸太を用いるなど上質な主屋。