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草書詩書巻

そうしょししょかん

概要

草書詩書巻

そうしょししょかん

/ / 中国

康里巎巎筆、跋:張雨筆、文徴明筆、羅振玉筆

制作地:中国

元時代・14世紀

紙本墨書

本紙:(1)35.0×63.8,(2)28.9×82.0,(3)30.0×101.7 文徴明跋:(1)35.0×30.0,(2)35.0×22.2,(3)34.9×30.6

1巻

銘文:(1) 天津三月時。千門桃与李。朝為断腸花。暮逐東流水。前水復後水。古今相続流。新人非故人。年年橋上遊。鶏鳴海色動。謁帝羅公侯。月[落]上陽西。余輝半城楼。衣冠照雲日。朝下散皇州。鞍馬如飛竜。黄金絡馬頭。行人皆辟易。志気横嵩丘。入門上高堂。列鼎錯珍羞。香風引趙舞。清管随斉謳。七十紫鴛鴦。双双戯庭幽。行楽争昼夜。自言度千秋。[功成見不退。]黄犬空歎息。緑珠成怨讎。何如鴟夷子。散髪棹扁舟。 閑書太白一詩。子山識。 (2) 元統三年乙亥歳。孟秋十七辰丁酉。初夜纔聞蟋蟀声。秋蝉単啼亦良久。次夜蝉啼声更多。中霄酷熱如之何。三更欲尽蝉声止。蛬声切切鳴相和。輙願蓐収粛金気。為運涼飆示秋義。一掃沈陰秋月明。鬱蒸既尽清風至。 余作此詩今十年矣。適欲書。偶記而録之。子山識。時至正四年。歳甲申八月十一日。在杭州河南王之西楼。 (3) 寥落古行宮。宮花寂寞紅。白頭宮女在。閑坐説玄宗。 日暮蒼山遠。天寒白屋貧。柴門聞犬吠。風雪夜帰人。 童稚苦相問。帰来何太遅。共誰争歳月。贏得鬢辺絲。 帰時日尚早。更欲向芳洲。渡口水流急。回船不自由。 秋浦錦駝鳥。人間天上稀。山鶏羞緑水。不敢照毛衣。 公館似仙家。池清竹径斜。山禽忽驚起。衝落半巖花。 偶然欲作草書。因写唐人六絶句。元統二年三月廿三日。子山識。 ; (1)「子山」朱文方印 (3)「康里子山」朱文方印

康里巎巎(字子山@しざん@)は元時代のトルコ系色目人の高官。書に優れ、晋唐書法を学ぶも、北巎南趙@ほくどうなんちょう@と並称された趙孟頫@ちょうもうふ@とは対照的に、放縦で清新な作風を築きました。本作は詩翰@しかん@3件(李白詩、自詠詩、唐人詩)を収めた書巻。李白詩は章草@しょうそう@の波発@ははつ@を加味した奔放な筆致です。元の張雨@ちょうう@、明の文徴明@ぶんちょうめい@らの跋@ばつ@を付します。

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キーワード

/ 李白 / / 草書

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