縄文時代の墓の副葬品(常呂川河口遺跡782号土坑)
じょうもんじだいのはかのふくそうひん(ところがわかこういせき782ごうどこう)
概要
縄文時代晩期のものと考えられる墓の副葬品。写真右側の櫛は「結歯式竪櫛」と呼ばれるタイプの櫛の上半部で、本来は別の部材で作られた歯が下半部に取り付けられていた。残存部も本体の木の部分は腐食して失われ、外側の朱漆の膜だけが残っている。硬玉(ヒスイ)製の玉は勾玉2点、丸玉6点から成る。新潟県糸魚川産と推定される硬玉製品は同時代の北海道南部・東北地方に多く分布するものであり、北海道に自生しない漆を使った製品の出土と合わせて、東北地方方面との交流を示すものである。重要文化財「北海道常呂川河口遺跡墓坑出土品」の構成資料。