帯〈(三沢初子所用)/〉 おび〈みさわはつこしょよう〉

工芸 / 江戸 / 東北 

宮城県
江戸
白綸子地雪輪春草文帯  幅:13.0 長:280.5
黒繻子地雪輪梅樹文帯  幅:13.0 長:273.0
浅黄綸子地花枝額文帯  幅:13.0 長:277.0
白綸子地藍黒手綱文帯  幅:8.4 長:215.0…
12条
仙台市博物館 宮城県仙台市青葉区川内26
重文指定年月日:19910621
国宝指定年月日:
登録年月日:
国宝・重要文化財(美術品)

仙台伊達家三代藩主綱宗(一六四〇-一七一一)の側室で、四代綱村の生母であった三沢初子(一六四〇-一六八六)が所用した帯である。三沢初子は伊達騒動を本にしたとされる歌舞伎の「伽羅先代萩【めいぼくせんだいはぎ】」の政岡のモデルになった女性で、綱宗が二十一歳で隠居させられたため正室を迎えておらず、実質的に初子が正夫人として伊達家で重きをなした。
 帯は十二条のうち、染に描絵が一条、染に繍が一条、染のみが三条、織文が七条となっている。特に春草を墨描きした雪輪文を絞り染めして音律的に構成した白綸子地雪輪春草文帯は、辻ヶ花風の優れた染織技法を示している。
 武家における女性用の帯が、機能的あるいは装飾的にも重要な存在となってくるのは、近世以前の襲【かさね】装束から、小袖中心の服飾へと変化した近世初期のこととされている。その初期の帯は幅が狭く、江戸時代中期から次第に今日のような幅広い帯へと発展している。
 その初期の遺例は極めて少ないなかにあって、三沢初子所用の十二条の帯は、初期の細帯から、幅広い帯への過渡期の様相を如実に示す基準的な稀有の一括遺例であり、かつ多彩な江戸前期の染織技法を示す資料としても極めて貴重である。

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