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紺糸威紫白肩裾胴丸〈大袖付/〉

こんいとおどしむらさきしろかたすそどうまる

概要

紺糸威紫白肩裾胴丸〈大袖付/〉

こんいとおどしむらさきしろかたすそどうまる

工芸品 / 室町 / 九州 / 宮崎県

宮崎県

室町

大袖、杏葉を具備した胴丸で、仕立ては胴立挙前二段、後三段、衡胴四段、草摺は八間五段下がり、大袖は七段下がり。小札は本小札の盛り上げ黒漆塗り、胴と草摺の二段までは鉄革一枚交じりで、以下は革札。大袖は弓手(向かって右)は四段、馬手(向かって左)は三段まで鉄革一枚交じりとし、以下は革札。
威毛は、胴・大袖とも紺糸を中ほどにして上下に紫・白糸の毛引威。金具廻りは金銅製で、要所には堅引両・下り藤紋とともに、丸に一〇字紋の鋲が打たれている。

小札丈(衡胴) 5.7~5.85 同(草摺)6.6
前胴丈 23.0  草摺丈 28.1  袖総丈 43.0  杏葉丈 10.0 (㎝)

1領

宮崎県都城市早鈴町18街区5号

重文指定年月日:19940628
国宝指定年月日:
登録年月日:

都城市

国宝・重要文化財(美術品)

 所伝によれば、元亀二年(一五七一)、都城島津家(北郷氏)十代時久に従って鹿児島に出府した家臣の津曲兼広が、島津宗家の義久より拝領した胴丸という。
 この時期の胴丸としては珍しく後補の手が入っておらず、整った小札・威毛・金具廻りを有する仕立てを見せ、かつ大袖・杏葉を具備し、またほぼ作期が推定されるなど、胴丸の基準的遺例としても重要な存在である。

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