礼文島出土の歯牙製女性像及び動物像
れぶんとうしゅつどのしがせいじょせいぞうおよびどうぶつぞう
概要
・この婦人偶と動物像は、昭和の初めに、長昌寺の先代住職、長尾了圓氏によって大備地区の砂丘で発見されたものです。
・最大の婦人像は、高さ約13センチメートル、もう1点の婦人像が約9センチメートル、動物(熊と推定)像が全長約10センチメートルです。素材はマッコウクジラの牙と推定されています。
・この像は、オホーツク文化に属するものと推定されます。それは髪を結い、腕を組み、スカートをはいている意匠が、道内のオホーツク文化遺跡から出土していためです。加えて、大陸でも類似の像が出土した例があると報告されていることから、大陸の文化とオホーツク文化との関係を示す資料ともいえます。