生駒宮曼荼羅 いこまみやまんだら

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日本画 / 奈良県 

鎌倉時代 14世紀
絹本 著色 掛幅
縦105.3 横41.9
1幅
重要文化財

 生駒神社(往馬坐伊古麻都比古神社(いこまにいますいこまつひこじんじゃ))は、奈良市の西、生駒山東山麓に鎮座する。生駒曼荼羅はその社景を整然と描き、本地仏および、祭神飛来の説話的情景をあわせて表している。図は、瑞垣と土堀に囲まれた七座の社殿を中央やや上に大きく描き、講座および拝殿・楼門、さらに下方には御旅所や神楽殿などが桜樹などをまじえた景観の中に表される。
 社殿の上方には七体の本地仏が虚空中に現れる。向かって左から文殊菩薩、地蔵菩薩、十一面観音、釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、毘沙門天であり、それらは葛城高額比売命(かつらぎのたかぬかひめのみこと)(神功皇后の母)、気長宿禰王命(おきながすくねおうのみこと)(神功皇后の父)、息長足比売命(おきながたらしひめのみこと)(神功皇后、応神の母)、足仲津比古命(たらしなかつひこのみこと)(仲哀天皇、応神の父)、誉田分命(ほんだわけみこと)(応神天皇=八幡神)、伊古麻都比古神(いこまつひこがみ)、伊古麻都比売神(いこまつひめがみ)にあたる。すなわち応神天皇を中心とする八幡三神と、応神の母である神功の父母の各神格を中心に、本来の生駒神を脇に配している。上方には随身とともに生駒山に降臨する八幡神が描かれる。こうした図様は、鎌倉時代後期の元寇を契機として弓箭の神である八幡神が中世生駒神社に勧請され祭神となったことに関係している。表現は細緻であり、鎌倉時代の本格的な垂迹画として重要である。

奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, p.321, no.183.

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