白山神社舞楽
はくさんじんじゃぶがく
概要
この芸能は新潟県西頸城郡能生町大字能生の能生白山神社の祭礼の祭(四月二十四日)に奉納される舞楽で、別名を「稚児舞」ともいい、能生の氏子によって演じられる。舞台を四角の池の中央に作り、楽屋とは十七メートルの橋がかりで結び、これに合う特殊な演出法を生み出している。
伝承曲目は次の十一曲である。「振鉾」(稚児二人)、「候礼」(稚児四人)、「童羅利」(稚児一人)、「地久」(稚児四人)、「能抜頭」(大人一人)、「泰平楽」(稚児四人)、 「納蘇利」(大人二人)、「弓法楽」(稚児四人)、「児抜頭」(稚児一人)、「輪歌」(稚児四人)、「陵王」(大人一人)。以上は四天王寺舞楽の流れをくむと伝えている。
北陸から東北へかけて、中世に中央から伝播した舞楽が地方化を深めて伝承されたものの一つである。
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