小国神社の舞楽
おぐにじんじゃのぶがく
概要
小国神社十二段舞楽ともいわれ、番外曲の花の舞のほか十二曲の舞楽が、四月十七、十八日の両日、小国神社(静岡県周智郡森町一宮)の境内にある舞殿で舞われる。十二曲は、「連舞【ふんぶ】」「色香舞【しきこうまい】」「蝶【ちょう】の舞【まい】」「鳥【とり】の舞【まい】」「太平楽舞【たいへいらくまい】」「新【しん】まっく舞【まい】」「安摩舞【あんままい】」「二【に】の舞【まい】」「抜頭舞【ぼとうまい】」「陵王舞【りょうおうまい】」「納蘇利舞【なそりまい】」「獅子舞【ししまい】」であるが、悪魔祓い、五穀豊穣の「獅子舞」が曲に加えられていたり、「抜頭舞」の終りに舞い手を追い込む者たちが登場するなどの演出があったりして、この地独特の芸態を有しているところに特色がある。
地方に流伝していった舞楽が、東海地方のこの地方に定着し、稚児による舞楽を加味するとともに、中央の舞楽とは違った演技、演奏法を残しているのが貴重である。
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