春日鹿曼荼羅 かすがしかまんだら

日本画 / 奈良県 

鎌倉時代 14世紀
絹本 著色 掛幅 一幅一鋪
縦76.5 横40.5
1幅

 神鹿が雲に乗って春日の地に飛来する形は「鹿島立神影図」と共通するが、鞍上には神像に代えて神木の榊を立てる点で異なり、草創縁起から外れて、春日神の出現を象徴的に表わす図となっている。この種の図を「鹿曼荼羅」と称するが、神木部分の表現に、諸本で変異を生じる。本図の場合、榊に本社四所と若宮に相当する五本の垂(しで)を結え付けるという通例の形式に加え、その五箇所の枝に乗る形で、五所の各本地仏像を表わしているのが特徴的である。また榊の全体に藤原氏ゆかりの藤の蔓(つる)がまつわって花房を垂れる華やかさが珍しく、神木全体をまとめ引き立てる光背の役割をする金色の円相も、榊に円鏡を取り付けるという、よくある形式と異り独特で、荘厳さを添える。
 図の上下には、霞(かすみ)の棚引く春日野(かすがの)に浮かぶ御蓋山と春日山、および普通の鹿が群れ遊ぶ一鳥居周辺の景色を写生感豊に描き、超現実的な像に生々とした現実性を与えている。

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