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入峰斧

にゅうぶのおの

概要

入峰斧

にゅうぶのおの

金工 / 奈良県

南北朝~室町時代 14世紀

鉄製(斧) 鋳造(斧) 木製(柄) 板金(蛭巻) 銅製(蛭巻、猪目部覆輪) 鍍金(猪目部覆輪) 鋳造(猪目部覆輪)

総長179.8 斧縦28.0 同幅25.5

1柄

神照寺(滋賀)伝来

重要文化財

 入峰斧は山伏が山林に入る時に、行路を切り開くのに用いる実用品であったが、後に形式化し儀式用具としても用いられた。この品は、中央部を細くした撥形の刃を柄に挿し通したものである。刃面は中央にハート形の透かしを開けて銅製の覆輪を嵌め、後ろ側の峰は三弁形に作り、面に同様の透かしを開けている。柄には銅板が螺旋状に巻き付けられている。修験道の行者である山伏は、各地の霊山など険しい山岳に入って修行するため、山野を跋渉するのにふさわしい各種の道具を携行していた。この斧は装飾を抑え、実用に徹した力強さが感じられる品である。滋賀・神照寺伝来とされる。

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