散木奇歌集 さんぼくきかしゅう

 / 鎌倉 / 近畿 

鎌倉/1228
1帖
重文指定年月日:19870606
国宝指定年月日:
登録年月日:
公益財団法人冷泉家時雨亭文庫
国宝・重要文化財(美術品)

 『散木奇歌集』は平安時代後期の代表的歌人であった木工頭源俊頼(一〇五五-一一二九)が、晩年に自詠を集大成したもので、その構成は勅撰集にならって春部以下、整然と部立しており、また所収歌集の多い点などで注目される私家集である。
 この冷泉家本は、安貞二年(一二二八)、当時六十七歳であった藤原定家が帖首を自ら書き、以下を雇筆にて書写させた本で、体裁は綴葉装枡型本、墨流しの原表紙に定家の筆で「源木工集」と外題を墨書している。本文料紙は斐交り楮紙で、内題を「散木奇謌什巻第一」(巻第二以下は「散木強謌(哥)集)」とする)と掲げ、各巻「春部」等の部立があり、本文は半葉九~十二行、和歌は一首二行書きに書写している。各部の末には「已上百九十首」のように所収歌数を記し、末には総歌数を「都合一千五百二十九首、加連哥定也」と記している(ただし、実際の所収歌数は千五百十四首)。本文は首に二紙の遊紙をおいて、第三丁表より書き始め、一丁半余は藤原定家の筆にかかり、以下は別筆だが一人の筆になる書写と認められる。文中、脱文の補入、集付等の注記、墨書および朱書の訂正等があるほか、ごく一部の歌には朱の声点が付されている。これらの書き入れは数人の筆になるが、藤原定家によるものも多い。帖末には安貞二年八月の藤原定家の書写一見奥書があり、家本(先妣=美福門院加賀の自筆本)を失くしたので、その本からの写本である前亜相(前大納言)の本を借りて書写した旨を記している。
 この冷泉家本は、これまで通行の『散木奇歌集』の伝本にくらべて、他の諸本で巻第五に収める祝部、別離部、旅宿部を、巻第五、…

関連リンク

散木奇歌集チェックした作品をもとに関連する作品を探す

五代簡要(万葉集等詞抜書)
仲文集〈藤原定家筆/〉
恵慶集〈上 藤原定家筆/〉
寛平御時后宮歌合〈藤原定家、同為家筆/〉
集目録〈藤原定家筆/〉
ページトップへ